歴史は物語る。

2013年7月24日 日常
最近、雨降らず気温だけが、うなぎ登り。暑中見舞いのハガキは来ないが、メールで「夏ばてしないように」と励ましの言葉が。僕の返信は「既に夏ばてしています」である。こう暑いと、仕事も手につかず、ちょっとやっては、すぐ一休憩。なまけものになる。仕事の効率は悪いが、実はこの一休憩が大いに役立っている。なんとなれば、「さあ、やるか」と、書類を見直した時、間違いに気付くことが多いからだ。集中しすぎると、脳細胞までいかれてしまい、間違いに気が付かない。そういう意味では、のらりくらりも良いものだ。

今日も、そんな具合で、うつろな眼で、ため息ついていると、大学時代からの友人、本間君がやってきた。プロジェクターを借りに来たのだ。今年の4月、本間君に我が家での講演を頼んだ折、そのプロジェクターを使ったのだ。じっちゃん、ばっちゃん達が目を白黒させながら、スクリーンに映しだされた画像に見入っていた。

今度は別の講演でプロジェクターを使うらしい。最近、彼はあちこちから講演が引っ張りだこだ。というのも、彼は、一年ばかりの歳月をかけて、100枚以上の論文を書き上げた。その内容をわかりやすく、講演で披露するわけだ。

論文のタイトルは「筑後川 デ・レイケ導流堤の謎」。いかにも、サスペンスドラマのタイトルみたいだが、そうではない。実はまだ、誰も書いていない、発掘していない明治、大正、昭和に至る先人達(超有名人達)が、当地区一体の産業復興に向けて貢献した姿を、いろんな資料を紐解いて、持論も含め解説したものだ。

今まで、ほとんどの人が知らなかった歴史的事実や人間関係が、氷が融解するがごとく、表面に具現した。僕はあらかじめ、一杯飲みながら話を聞いていたが、あらためて論文を読むと、「なるほど、なるほど」と、実に面白く、今日の当地域発展の礎を築いた先人達の卓越した能力と行動力に感服した。産業復興と言えば、まさに人・物・金の三位一体がそろってこそ実現する。それを動かすのは人の先見の目と行動力。当時の先人達にはそれがあった。

本間君の論文を読みながら、ふと思った。僕の先祖も当地区の近くで、江戸時代から、造り酒屋を営んでいたらしい。ひょっとしたら、彼が書いた論文の片隅にでも、先祖が貢献してはいないかと?、期待を持ったが、全くその兆候なし。残念だあーーー。いや、まてよ、と僕はあらためて、わが先祖の足跡を追った。

ネットで調べたが、僕の姓は全国に100件程度あるのみで、結構珍しい苗字だ。もう随分前になるが、曾祖父の出身地まで行き、我が姓のルート探しをやったことがある。同じ姓なら、大昔は親戚だっただろう。だが、いかんせん。手土産なしで赴くと、「今更、親戚ずらして、金でも借りに来たのか?」と、怪訝な顔をされる始末。これには参ったぜ。それでも、話を聞いてくれた所もあった。

ただ、昔を知っていた人達がほとんど亡くなっていた。もう少し早く調査に乗り出していれば、新たな事実が判明したかも知れない。かえすがえすも残念だった。結論を言えば、僕の先祖は「造り酒屋」をやっていたが、いつしか商売も傾き、いまでは、めいめいが違った職業で、それぞれに生きているということになるか?。僕もその端くれの一人だ。

本間君の論文に関する深い内容には言及すまい。著作権の問題がある。また、近々、本として出版されるらしい。今から、楽しみだ。

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