自然の摂理。

2013年7月27日 日常
昨日は久しぶりに雨が降った。「火は熱し、風は動揺、水は潤い、地は堅固、眼は色、耳は音声、鼻は香、舌はかんそ。然も一一の法において、根に依って葉分布す」。まさに自然の摂理だ。摂理は摂理でも、異常になると、摂理も困りもの。ともあれ 数日前に蒔いておいた除草剤が、いよいよ効き目を発揮するか。やれやれだ。許してよ。雑草君。

昨日の雨は雷様が余計だった。裏庭へ出ていた僕は、そうそうに、家の中へ退散。稲光がする度に耳を押さえた。雷鳴が治まるまで、電気を消して、ソファーでごろ寝した。怖いもの三つ。雷、蛇、台風。更に付け加えれば、地震、火事、津波。まあ、これらは世間様にも共通した恐怖の定番ってやつだろう。

これはたいして怖くはないが、先日、泥蜂に左腕を射された。椿に蔓が巻き付いていたので、剪定ばさみで、ちょんきろうとした時、怒りの一射しを味わったのだ。とりもなおさず、一目散に退散。恐らく、巣が近くにあったのだろう。彼らも必死で生きているからなあーー。腕を見ると赤く腫れていた。この程度なら数日で腫れも引くだろうと放っておいた。今はすっかり全快だ。

かくして今日に至り、朝から昨日の雨が嘘だったかのように晴れ渡った。気温もみるみる、うなぎ登り。ゴッドの仕打ちに腹が立つが、ゴッドは「すべて、あなたたち人間が、自ら招いたものよ」と言う。「ごもっともです」。それ以上、返す言葉がない。

ところで、今日は夕方から友人T君と会食をすることになっている。会食と言っても、一杯やりながらである。どちらかと言えばそれがメインだ。「話を聞いて欲しい」と彼が言う。彼は国際結婚をしている。恐らく女房の兄弟が、来日するので、その対応について相談したいのだろう。彼の実家には80歳を過ぎた老夫婦がいる。言葉が分からないなら、接待も大変だ。三人来るとあらば、宿泊も、食事にも気を使う。三ヶ月のビザがおりての親族訪問らしい。今のところ、何日滞在するのか不明。当地は灼熱の地獄だ。こんな時期に、「どうすべか?」と、彼は悩んでいる由。

うんん、これは難しい問題だ。女房の兄弟だから、そう無碍にも出来まい。要は精一杯、接待し気持ちよく帰ってもらえば、それが一番。女房のメンツも立つわけだ。とにもかくも、今宵、話を聞いてみなければ、何とも言えないが。

それはそうと、娑婆世界では昨今、痛ましい事故や事件が起きている。人間のちょっとした不注意が大惨事を招き、又、社会の中での孤独感が人心をあらぬ方向へ駆り立てる。「ちょっと待て」というゴッドの声が聞こえれば良いが、この狂乱した社会の中では、その声も届かない。

誰だったか忘れたが、ある詩人が書いていた。「幾山川超え去りゆかば、寂しさの果てなん国ぞ、今日も旅行く」。人生はまさに寂しさのない所を求めていく旅だ。そろそろ旅に出たいなあーー。「酒よ、今夜も僕の悲しみを晴らして・・・」。これは大袈裟だあーーーー。酒で悲しみは晴れない。





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