友人、のび太君が富士山へ登った。彼の健脚ぶりは、いかがなものかと案じていたが、事故もなく踏破したようだ。きつかったらしいが、まずはおめでとう。雲の上に輝くご来光の写真を見せてもらった。まさに、未来に希望を抱かせるような美しい光が、雲の波間に反射していた。

そういえば、ここ1~2ヶ月の間、彼は休日を利用して、当地の1000メートル級の山に、何度も登っていた。転ばぬ先の杖である。「ジャイアンも一緒に行かないか?」と、何度か誘われたが、「いやああーー、僕は時間がなくてね」と、その都度、断っていた。実のところ数十年、山登りをしたことがない。つまるところ、自信がなかったのだ。

三浦雄一郎さんは言うに及ばず、彼のバイタリティーと行動力には、いつも脱帽している。記憶に新らしい事と言えば、7~8年前だったか?、カンボジアに学校を建てるプロジェクトに参加し、現地まで行った。その数年後、再び現地を訪れたらしいが、まだ、屋根がかぶさっていなかったらしい。それでも、一歩、一歩前進しており、今では学校も完成し、子供達が楽しく勉強している由。すばらしいことだ。他には、モンゴルの砂漠地帯の緑化事業に参加したり、つい最近では当地の偉人を描いた演劇を主催した。素人ながら彼も演劇に登場した。迫力ある彼の演技に思わず見入った事を思い出す。

個人的にも彼は多才である。ハングライダーをして空中を舞ったり、空手を習ったり、写真、絵はプロ級。おまけと言ってはなんだが、書道にも親しんでいる。「のび太ちゃんよ、あなたの本職は何?」と言いたいところだ。

二人して、酒を酌み交わすと、のび太君は決まって、「ジャイアンがうらやましい」という。「ええつ、なぜ?」と聞くと、「あんたみたいに、のほほんと、笑って生きられたらいい」と言う。「それ、褒めてんの、けなしてんの」と言いたいが、何をやるにせよ、彼にもそれなりの、しがらみやストレスがあるのだろう。彼の頑張りがそれらを克服してきた。その点、脳天気に生きているように見える僕が、ましに見えるのかも知れない。僕だって、悩みの一つや二つはありまっせえーー。

ともあれ、人は十人十色。それぞれの性分で生きることが一番だ。「芸は人を助ける」と言うから、彼のますますの発展が期待される。今宵は、のび太君の富士山登山の完遂を祝してペンを置こう。





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