10月が、あれよあれよと言う間に過ぎた。振り返れば、大雨と台風に振り回された月。僕は気象の動向を、一喜一憂しながら見守ってきた。こちらは全く被害はなかった。全国のいたる地域では、被害が生じたようだ。ただただ、お見舞いを申し上げます。

そんな状況とは裏腹に、当地は今日も秋空。雀がチュンチュン鳴き、カラスは、カーカー言いながら空を舞っている。昨日は僕になつかない猫の、モー君が、ネズミを捕まえてきて台所の床に「ポン」と置いた。褒めてもらいたかったのだろう。僕は知らぬ存ぜずだ。残酷ながら、しばらく遊ばせた後、葬ってやった。

稲はすっかり刈り取られて、淋しい様を呈している。餅米の刈り取りが一番最後と見えて、まだいくつか残っているはいるが。自然はこんなにも優しい。だが、時には悪魔に変身する。厄介な存在である。生きとし生きるものは、そんな自然と末永く付き合っていかねばならない。宜しくたのんまっせ。

ところで、今日はネズミ男君、〇〇歳の誕生日。先般、会った時、のび太君が、旅仲間が営む店(のび太君の親戚でもある)へ予約を入れておいた。今朝、のび太君から確認の電話があり、早速、ネズミ男君へ連絡すると、うれしそうな声で、「はい、分かったよ」と返事があった。

そこで、僕は一計をもくろんだ。野郎ばかり4人では殺風景だ。のび太君の恋人もどき、シズカちゃんを呼ぼうと。連絡を取ると、「うれしいわ」との返事。よかった。よかった。

実は、以前、シズカちゃんをネズミ男君の嫁さん候補として紹介したことがあった。なにせ、ネズミ男君は130回もお見合いをしてきた兵である。そう簡単には首を縦に振らなかった。というのも、若かりし頃、結婚したいと思っていた女性に振られた経験が、まだ後を引いているようだ。ここ近年の彼の口癖は、「おいらは、とびっきり優しい女性でないと駄目。昨今は気の強い女性が多いからなあーーー」である。。「今時、そんな女性がいるもんね。ある程度で、妥協、我慢しなくちゃあーー」と僕たちが言うが、口を濁すだけ。

シズカちゃんは僕達の目から見ても、優しい、おひな様みたいな、かわいい人である。まあ、X1ではあるが、一人娘を育て立派に成長させている。申し分ない人である。だが、しかし、ばっと、男と女をくっつけるのは、そう簡単にはいかないようだ。シズカちゃんは、「私の方からお断りよ」と思っているのかどうかは知らない。それでも、ネズミ男君の誕生日祝いに来ると言うことは、「押せば脈あり」と言うことなのか?。「わかんなあーーーーい」である。

ネズミ男君は、まだ、シズカちゃんが来ることを知らない。対面した時の彼の表情に注目しよう。照れ笑いして、酒のピッチが早まること間違いなし。僕、ジャイアンも人が悪いぜ。くしくも、ネズミ男君のライバル?、のび太君(妻帯者)が言ったことよ。「ジャイアン!!、シズカちゃんの勘定は、あんた持ちだからね」と。「分かってますたい。でなければ誘わないよ」と、僕は言ってのけた。まあ、そんな具合で、今日は楽しく盃を交わすか。

ただ一つ、気がかりな事。今宵は、小料理屋「梓」の店ではない。梓にはワインを2本預けてある。ネズミ男君の誕生日に栓を抜く予定だった。ママの、ひろこさんが、「今や遅し」と待っているかもしれない。時を見計らい、流れて行かねばなるまいて。めでたいことは、その日のうちに消化しなくちゃーー。僕の誕生日ではないが、僕もめでたい男よ。いずれ、顛末記を記載することにしよう。


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