とっちゃん坊や達の旅(6)
2014年7月26日 日常機内での食事が終わった。僕、ジャイアンは、大ざっぱなようで、意外と几帳面だ。食べ終わった空のプラスチックのケースをいくつか重ねて一つにし、ナイフ、フォーク、スプーンは、はいっていた元のケースに収めた。「立つ鳥後を濁さず」で、これが肝心。食べ散らかしたケースが散在していると、いかにも見た目が悪い。
ところが、ところが、この配慮は、キャビンアテンダントさんに余計な手間をかけさせることになった。なんとなれば、空のケースを荷車にしまい込む時、重ねてあると荷車のスペースにはいらないのだ。従って、最初に配膳されたままにしておいた方が良かったのだ。アテンダントさんは、重ねてある空のケースを元に戻して、水平にして荷車に収めた。
その光景を見ていた僕はひとこと「いやあーー、ごめん」と謝ると、にこっと笑って、no problem である。
それはそうと、厚かましいのはネズミ男君か?。ネズミの習性で、なめるように食事を平らげたまではよかったが、なんと、ちゃっかり、プラスチックのナイフとフォーク、スプーンを頂戴した。使い捨てだろうから、特に問題はなかろう。田舎のネズミたる彼は、なにかと家庭では不自由しているのだろう。食卓道具が揃って何よりだ。
そうこうするうちに、機内アナウンスが。「そろそろ着陸態勢に入りますので、シートベルトをしっかりお閉めください」と。緊張の一瞬だ。機は徐々に高度を下げていくはずだ。そう、思っていた。
窓の外を眺めた。「おやっ」。僕、ジャイアンは一瞬、不思議に思った。「おいおい、のび太君よ、機が動いていないぜ、空中に静止しているぜ。ちっとも、先へ進んでいないじゃないか?」と言うと、「そうかなあーー」と首を振る。
と、その時、昔、セスナ機に乗り、空の冒険をしたことがあるネズミ男君の解説が始まった。「今、飛行機は着陸調整をしているんだよ。一度に何機も着陸できないから順番待ちってわけ。だから、空中をぐるぐる回転しながら、静止しているように進んでいるんだよ」と。うんんん、分かったようで分からない。
昔、乗った飛行機は着陸態勢に入ったら時間をおかず、高度を下げて、一気に着陸したように思ったんだが。最近は空港も過密状態で混雑しているのか?。静止したように音も立てず、たたずんでいるように見える飛行機は、なんとも気持ちが悪い。先が読めないのだ。ただ、無事なる着陸を願うしかない。
何十分、この状態が続いただろうか?。ようやく機が動き始め、しばらくして車輪が滑走路に触れた。「ごーーーーーつ」。やったぜ。ようやく中継点の国に到着だ。時計を見た。僕の電波時計は日本時間を示していた。時差が1時間か。時計の針は修正せず、そのままで通すことにした。のび太君の新兵器のタブレットかモバイルか、iPhoneか知らないが、すでに現地の時間に変わっていた。
まずは、次の乗り継ぎ場まで行き、その後の対応を検討することになった。
ところが、ところが、この配慮は、キャビンアテンダントさんに余計な手間をかけさせることになった。なんとなれば、空のケースを荷車にしまい込む時、重ねてあると荷車のスペースにはいらないのだ。従って、最初に配膳されたままにしておいた方が良かったのだ。アテンダントさんは、重ねてある空のケースを元に戻して、水平にして荷車に収めた。
その光景を見ていた僕はひとこと「いやあーー、ごめん」と謝ると、にこっと笑って、no problem である。
それはそうと、厚かましいのはネズミ男君か?。ネズミの習性で、なめるように食事を平らげたまではよかったが、なんと、ちゃっかり、プラスチックのナイフとフォーク、スプーンを頂戴した。使い捨てだろうから、特に問題はなかろう。田舎のネズミたる彼は、なにかと家庭では不自由しているのだろう。食卓道具が揃って何よりだ。
そうこうするうちに、機内アナウンスが。「そろそろ着陸態勢に入りますので、シートベルトをしっかりお閉めください」と。緊張の一瞬だ。機は徐々に高度を下げていくはずだ。そう、思っていた。
窓の外を眺めた。「おやっ」。僕、ジャイアンは一瞬、不思議に思った。「おいおい、のび太君よ、機が動いていないぜ、空中に静止しているぜ。ちっとも、先へ進んでいないじゃないか?」と言うと、「そうかなあーー」と首を振る。
と、その時、昔、セスナ機に乗り、空の冒険をしたことがあるネズミ男君の解説が始まった。「今、飛行機は着陸調整をしているんだよ。一度に何機も着陸できないから順番待ちってわけ。だから、空中をぐるぐる回転しながら、静止しているように進んでいるんだよ」と。うんんん、分かったようで分からない。
昔、乗った飛行機は着陸態勢に入ったら時間をおかず、高度を下げて、一気に着陸したように思ったんだが。最近は空港も過密状態で混雑しているのか?。静止したように音も立てず、たたずんでいるように見える飛行機は、なんとも気持ちが悪い。先が読めないのだ。ただ、無事なる着陸を願うしかない。
何十分、この状態が続いただろうか?。ようやく機が動き始め、しばらくして車輪が滑走路に触れた。「ごーーーーーつ」。やったぜ。ようやく中継点の国に到着だ。時計を見た。僕の電波時計は日本時間を示していた。時差が1時間か。時計の針は修正せず、そのままで通すことにした。のび太君の新兵器のタブレットかモバイルか、iPhoneか知らないが、すでに現地の時間に変わっていた。
まずは、次の乗り継ぎ場まで行き、その後の対応を検討することになった。
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