とっちゃん坊や達の旅(8) 目的地へ到着。
2014年8月1日 日常目的地へ着くまで、映画を見ることにした。ネズミ男君は007を見ているようだ。僕、ジャイアンはカンフー映画。以前、見た映画だったが、面白いので時間がたつのを忘れてしまう。機内は結構、寒かったので、毛布を借りて首から腰付近までをくるみ、蓑虫状態。
そうこうしていると、「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん」と、荷車の音が。また食事だ。少々、うんざりしていたが、旅先では腹も別腹か?。今度はミートを頼んで、完食だ。お盆に、運ばれた状態のまま、空のケースを安置した。キャビンアテンダントさんのかたづける手間を省くためだ。
腹ごしらえも済み、再びドラマに集中。何時が立ったのだろう。機内アナウンスが。「着陸態勢にはいります。シートベルトを確認ください。云々」と告げた。いよいよか。心が騒いだ。とっちゃん坊や達は、互いに顔を見合わせ、白い歯をほころばせた。しかるに、バット、一向に機が高度を下げる様子が見えないのだ。例によって、静止状態が始まった。ええっ、またあーーーーつ。おまけに機内の明かりが全部消えた。機内は「シーーーーン」と静まりかえり、物音一つしない。お通夜じゃないんだぜ。これぞ、まさに恐怖だ。「おい、おい、なんで電気を消すんだ?」とジャイアンが言うと、冷静、沈着、ノンビラーとした顔の、ネズミ男君が「エネルギーの節約でしょ」と、平然として言う。「うんんんん、そうかなあーーー」。ジャイアンは納得いかずだ。のび太君と一休さんは、「仕方なかっぺ」と言う感じだ。
まあ、ジャイアンとしては、無事に着陸できればそれでいいわけだが。機の静止状態がどのくらい続いただろうか?。「ええ加減にせい」と、思った時、機がおもむろに、高度を下げ始め、ゆっくりと前へ進んでいるようだった。
しばらくすると、車輪が滑走路に触れ、「ゴーーーーッ」という音と共に、ブレーキが働き、機は緩やかに前進し、乗降口へ移動した。さあぁ、着いたぜ。時差を修正していない我が時計を見た。日本時間6時半。2時間の時差があるから、当地時間は午後4時半か?
安堵感と共に疲れが「どーーーーっ」と押し寄せてきた。おっと、おっと、ここで安心してはいけない、再び再び入国の審査があるのだ。僕たち、とっちゃん坊や達は、遅れを取ってはなるまいと、急ぎ足で、順番待ちの少ない列に並んだ。
例によって、「スマイル」だ。ハットをぬいで正面を見つめる。よそ見をしない。終わってサンキュウ。これだ。これで一件落着。そこまでは良かったが、機内に預けた荷物を受け取らねばならない、これが結構、時間がかかるんだよなあーーーー。出だしは良かったが、荷物受け取りで時間を食ってしまった。
さあーーーーて、添乗員さんはどこ?どこ?。そうそう、ネズミ男君が胸に旅行社のワッペンをつけていたっけ。一人つけていれば十分と、他の者はつけていなかった。ネズミ男君を先頭に、添乗員さんを探したところ、目の前に中年の男性が、にんまり顔でたたずんでいた。他のメンバー達は既に集まっていた。やれやれだ。
なんでも、今度の旅は15名のツアーとのこと。我々とっちゃん坊や達4名の他に、個人旅行者が2名、会社関係風のメンバーが9名。総勢15名だ。添乗員さんがメンバーを確認し、揃ったところで、マイクロバスまで案内した。これから、ホテルに赴き、夜はクルージングで夕食とのこと。なるほどねえーー。
おっと、目の前の雑多に振り回されて、目的地のことは何にも触れていなかった。「皆様、ここはベトナムのホーチミンでございます。人口700万人。ベトナム屈指の都会でございます」と、添乗員さんが告げた。車窓から道路を見た。おびただしい数のバイクと車が縦横無尽に走っていた。ぶつかりもせず、器用に乗りこなしている。じっちゃんが子供二人をバイクに乗せ、見事なテクニックを披露していた。また、仮面ラーだーもどき、若い女性が、さっそうとバイクを乗りこなしている。はたまた、若い兄ちゃん達が彼女らしき女性を後ろに乗せ、バンバン飛ばしている。ふと、思ったことよ。「とっちゃん坊や達も、昔、黒髪をなびかせ、同じよな経験をして、心をときめかしたこともあったんだ」と。いまでは、すっかりはげ茶瓶になってしまったが。
マイクロバスは、バイクや車を器用によけながら、ホテルを目指した。のび太君とネズミ男君は、互いに高級カメラのシャッターを切ったことは言うまでもない。
そうこうしていると、「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん」と、荷車の音が。また食事だ。少々、うんざりしていたが、旅先では腹も別腹か?。今度はミートを頼んで、完食だ。お盆に、運ばれた状態のまま、空のケースを安置した。キャビンアテンダントさんのかたづける手間を省くためだ。
腹ごしらえも済み、再びドラマに集中。何時が立ったのだろう。機内アナウンスが。「着陸態勢にはいります。シートベルトを確認ください。云々」と告げた。いよいよか。心が騒いだ。とっちゃん坊や達は、互いに顔を見合わせ、白い歯をほころばせた。しかるに、バット、一向に機が高度を下げる様子が見えないのだ。例によって、静止状態が始まった。ええっ、またあーーーーつ。おまけに機内の明かりが全部消えた。機内は「シーーーーン」と静まりかえり、物音一つしない。お通夜じゃないんだぜ。これぞ、まさに恐怖だ。「おい、おい、なんで電気を消すんだ?」とジャイアンが言うと、冷静、沈着、ノンビラーとした顔の、ネズミ男君が「エネルギーの節約でしょ」と、平然として言う。「うんんんん、そうかなあーーー」。ジャイアンは納得いかずだ。のび太君と一休さんは、「仕方なかっぺ」と言う感じだ。
まあ、ジャイアンとしては、無事に着陸できればそれでいいわけだが。機の静止状態がどのくらい続いただろうか?。「ええ加減にせい」と、思った時、機がおもむろに、高度を下げ始め、ゆっくりと前へ進んでいるようだった。
しばらくすると、車輪が滑走路に触れ、「ゴーーーーッ」という音と共に、ブレーキが働き、機は緩やかに前進し、乗降口へ移動した。さあぁ、着いたぜ。時差を修正していない我が時計を見た。日本時間6時半。2時間の時差があるから、当地時間は午後4時半か?
安堵感と共に疲れが「どーーーーっ」と押し寄せてきた。おっと、おっと、ここで安心してはいけない、再び再び入国の審査があるのだ。僕たち、とっちゃん坊や達は、遅れを取ってはなるまいと、急ぎ足で、順番待ちの少ない列に並んだ。
例によって、「スマイル」だ。ハットをぬいで正面を見つめる。よそ見をしない。終わってサンキュウ。これだ。これで一件落着。そこまでは良かったが、機内に預けた荷物を受け取らねばならない、これが結構、時間がかかるんだよなあーーーー。出だしは良かったが、荷物受け取りで時間を食ってしまった。
さあーーーーて、添乗員さんはどこ?どこ?。そうそう、ネズミ男君が胸に旅行社のワッペンをつけていたっけ。一人つけていれば十分と、他の者はつけていなかった。ネズミ男君を先頭に、添乗員さんを探したところ、目の前に中年の男性が、にんまり顔でたたずんでいた。他のメンバー達は既に集まっていた。やれやれだ。
なんでも、今度の旅は15名のツアーとのこと。我々とっちゃん坊や達4名の他に、個人旅行者が2名、会社関係風のメンバーが9名。総勢15名だ。添乗員さんがメンバーを確認し、揃ったところで、マイクロバスまで案内した。これから、ホテルに赴き、夜はクルージングで夕食とのこと。なるほどねえーー。
おっと、目の前の雑多に振り回されて、目的地のことは何にも触れていなかった。「皆様、ここはベトナムのホーチミンでございます。人口700万人。ベトナム屈指の都会でございます」と、添乗員さんが告げた。車窓から道路を見た。おびただしい数のバイクと車が縦横無尽に走っていた。ぶつかりもせず、器用に乗りこなしている。じっちゃんが子供二人をバイクに乗せ、見事なテクニックを披露していた。また、仮面ラーだーもどき、若い女性が、さっそうとバイクを乗りこなしている。はたまた、若い兄ちゃん達が彼女らしき女性を後ろに乗せ、バンバン飛ばしている。ふと、思ったことよ。「とっちゃん坊や達も、昔、黒髪をなびかせ、同じよな経験をして、心をときめかしたこともあったんだ」と。いまでは、すっかりはげ茶瓶になってしまったが。
マイクロバスは、バイクや車を器用によけながら、ホテルを目指した。のび太君とネズミ男君は、互いに高級カメラのシャッターを切ったことは言うまでもない。
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