旅日記が中断して、一月以上の時が流れた。言い訳をしたい。第一に忙しかったこと。第二に、かってない異常気象で、日本列島がずたずたにされている中、能天気なことを呟くことに、気が引けたこと。いい加減なことは言えない。今も心情は変わらないが、今日は仕事が捌けたので、急に何かを書きたくなった。

というわけで、八月の盆前から今まで、ただひたすら事務仕事と野良仕事に精をだしてきた。野良仕事と言えば、主に雑草刈り。草刈りマシーンが二基あるので、相棒のネズミ男君が、いつも手伝ってくれる。大助かりだ。特に今年は雨ばかりで、雑草の生育が早い。一網打尽にしても、一週間もすれば、またまた、青い草が背丈を伸ばしてくる。腹立たしいが、彼らとの格闘が、僕やネズミ男君にとっては、格好の運動なのだ。いつも、60㎏が標準体重のネズミ男君が、野良仕事の後では58㎏に落ちるのだそうだ。そう言って、にんまり顔をする。へえーーーー、僕もそうなんだぜ。

彼はすでに会社を定年退職して、以来、じっちゃん、ばっちゃんたちと、ゲートボールで汗を流すことが日課みたいになっている。試合会場まで彼の車で送迎をするのが彼の大きな役目だそうな。その後、試合に臨む。腕はじっちゃん、ばっちゃん達は確かに下手だが、文句だけは人一倍。「まあ、これが長生きの秘訣かもしれんばい」と、ネズミ男君はあきれ顔。ゲートボールは午後1時過ぎには終わる。その後、我が家へ来て、数時間、雑草刈りにいそしむ。そんな日が結構あった。

時々、ネズミ男君が言う。「おいらは、こんなことばかりして、人生を過ごしていていいもんだろうか?」って。僕、ジャイアンは言ってやる。「いいんだよ。人の為になっているじゃあーないか。これぞ、最高の生き方だぜ」って。彼は、納得したような?していないような?。

僕は、ネズミ男君へ報酬を払う代わりに、夜、小料理屋へ誘い、一杯やることにしている。これも僕や彼の楽しみの一つだ。労働の後の一杯は旨いぜ。一次会の行き先は、たいてい、小料理屋「梓」である。その後2~3件流れて行くのがいつものパターン。

一次会では、懐かしいフォークソングを聴きながら、ママである、ひろこさんや、常連の客達と楽しく会話をする。最初はビール。後は焼酎のお湯割りで過ごす。つまみは煮魚や、刺身、厚揚げ、サラダ、その他、諸々だ。最近食った生サンマの塩焼きは旨かったなあーー。ネズミ男君は内臓を食べないので、僕が頂戴した。最高のごちそうがもったいない。

僕、ジャイアンとネズミ男君の間に、いつかしら変な取り決めができた。一次会の払いは全部ネズミ男君が持ち、その後の払いは、僕ジャイアンの領分ってわけだ。実はその後の払いの方が大きいのだ。2~3件も行けば当然そうなる。おまけに調子に乗り、点数制カラオケで歌を競う。ゾロ目を出して景品をゲット。カラオケ代も10曲以上歌うと、結構、費用がかさむ。酒と歌で、急に酔いがさめてくる。これは良くもあり、良くもなし。

ネズミ男君は、僕、ジャイアンよりは歌がうまいようだ。結構ゾロ目賞を出す。僕は飛ばず鳴かずだ。彼に言わせると「あんた下手なんよ」と。しゃくに障るが、そうだから仕方がない。景品は何かと言えば、決まって靴下か、男性用パンツ。彼の言い癖が良いじゃないか。「おいらは、パンツと靴下は買わなくて良いよ。在庫がたっぷりあるよ」だって。ただ一つの欠点。パンツも2~3回はくと、ゴム紐が緩んで、下へずり落ちるらしい。それもそうだろう。景品は100円ショップの物かもしれないからなあーーー。

そうそう、いつしかゾロ目賞の景品で、女性用パンティーがはいっていたらしい。姪にやると、「いらない」と言って、くずかごへ「ポン」と捨てたそうだ。これには笑ってしまった。

おっと、くだらない話しになってしまった。とにもかくも、夏の喧噪がやっと終わりかけた。もう、秋だ。願わくば静かで美しいたたずまいの秋であって欲しい。だが、虎視眈々と台風16号が上陸の機をうがっている。被害がありませんように。ひたすら祈るしかない。




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