とっちゃん坊や達の旅(14)
2014年10月8日 日常
そうそう、市場で、我々に着いてきた一人旅のメンバーが、何を思ったか、果物を買いたいという。土産ではない。ホテルに戻ってから皆で、食べようと言うわけだ。果物とは、ドリアンだ。安い。彼は袋一杯購入した。「甘酸っぱい香がするぜ。初恋の味だぜ」とは、珍しく、のび太君の弁。日本ではあまり食べたことがないので、食べながら初恋を思い出したい衝動に駆られたことは言うまでもない。
時間が来て、市場を後にした。我々とっちゃん坊や達は、明日も午後からは自由時間だ。来ようと思えば来れる。アオザイも買わなくちゃあならないからなあーーー。市場の後は、ドンコイ通りという繁華街を、1時間程度、散策して昼食とのことだ。例によって、とっちゃん坊や4人と、一人旅のメンバーが連れ立って行動した。他の会社関係のメンバー達は、我々とほとんど会話をせず、別行動が多かった。恐らく、「奇妙な連中だぜ」と敬遠されたのかもしれない。
まあ、それは良いとして、道路横の石畳を歩いた。石畳はあちこちがでこぼこで、まだ社会資本の整備が遅れているようだ。僕たちは懸命に生きている地元の人達や、ショーウインドーを眺めながら、テクテク歩いた。アオザイを売っている店があった。のび太君、ネズミ男君と僕、ジャイアンが中に入った。店内にはあふれんばかりの商品が置いてあった。店員さんの一人に、日本で預かってきた三人分のボディーのサイズと色を提示した。店員さんは、うなずき、店の奥へ行き、サイズに合いそうなアオザイを持ってきた。
貼り付けではない刺繍が施してあるので、まあ、いい加減な物ではないだろう。値段も、頂いた餞別金で、値切れば二着分が買えそうだ。思わず手が出そうになった。と、その時、のび太君が「ジャイアンよ、この服地は絹じゃなさそうだよ。化繊みたいだよ」という。追い打ちをかけるようにネズミ男君が、「うんんん、こりゃあーー化繊ばい」とたたみかける。
絹と化繊の区別もつかないジャイアンの購買意欲が消え失せたことは言うまでもない、二人がそう言うならば、そうだろう。ここでの購入はあきらめた。店の外に出ると、中年とおぼしき美しい女性が、荷車に赤く売れたブドウというか、杏というか、そんな果物を売っていた。僕たちの姿を見るなり、「一袋千円でいい」と言う。丁度いいや。「部屋で飲みながら、ドリアン共々ついばむのも、美味しからずや。いやおいしい」。てなわけで、僕ジャイアンが一袋、購入。きれいな人だったので「you are very beautiful 」とお金を渡しながら言おうと思ったら、彼女の側に旦那らしき人物が、こちらを伺っていたので、言うのを止めた。
「君子、危うきに近寄らずや」である。
そうこうしている内に昼食タイムとあいなった。待ち合わせの場所に急いだ。行ってみると誰もいない。なぜ? why? 確か、店の名前はここだったよなあーーー。途方に暮れていると、横断歩道の向こうから仲間の一人が「あんたたち、何しているの。皆、待っているぜ」と言う。いやはや、同じような店の名前だったので、僕たちは間違った店へ行ってしまったのだ。こういう勘違いはよくあること。
皆が、合流した。階段をとんとんと上がり、テーブルに着席した。添乗員さん手配済みのバインミー(ベトナム風サンドイッチ)とベトナムコーヒーが用意されていた。おっと、その前に、のどが渇いたということで、皆、ビールを所望した。変わり者、一休さんだけが、タイガービール。他の者は何だったっけ?。名前を忘れた。要するにベトナムビールだ。一瓶では足りず、ビールをおかわりすること、常のごとし。
サンドイッチもコーヒーも結構、美味しかった。おまけに、空きっ腹だったので、少々酩酊。食後は一旦ホテルまで戻る。そこで、オプションを頼んだメンバー達と、そうでない人達が別れることになる。オプションを頼まなかったのは、とっちゃん坊や達4人と、初老の一人旅メンバー。併せて5名である。僕たちはとりあえず部屋へ戻った。
時間が来て、市場を後にした。我々とっちゃん坊や達は、明日も午後からは自由時間だ。来ようと思えば来れる。アオザイも買わなくちゃあならないからなあーーー。市場の後は、ドンコイ通りという繁華街を、1時間程度、散策して昼食とのことだ。例によって、とっちゃん坊や4人と、一人旅のメンバーが連れ立って行動した。他の会社関係のメンバー達は、我々とほとんど会話をせず、別行動が多かった。恐らく、「奇妙な連中だぜ」と敬遠されたのかもしれない。
まあ、それは良いとして、道路横の石畳を歩いた。石畳はあちこちがでこぼこで、まだ社会資本の整備が遅れているようだ。僕たちは懸命に生きている地元の人達や、ショーウインドーを眺めながら、テクテク歩いた。アオザイを売っている店があった。のび太君、ネズミ男君と僕、ジャイアンが中に入った。店内にはあふれんばかりの商品が置いてあった。店員さんの一人に、日本で預かってきた三人分のボディーのサイズと色を提示した。店員さんは、うなずき、店の奥へ行き、サイズに合いそうなアオザイを持ってきた。
貼り付けではない刺繍が施してあるので、まあ、いい加減な物ではないだろう。値段も、頂いた餞別金で、値切れば二着分が買えそうだ。思わず手が出そうになった。と、その時、のび太君が「ジャイアンよ、この服地は絹じゃなさそうだよ。化繊みたいだよ」という。追い打ちをかけるようにネズミ男君が、「うんんん、こりゃあーー化繊ばい」とたたみかける。
絹と化繊の区別もつかないジャイアンの購買意欲が消え失せたことは言うまでもない、二人がそう言うならば、そうだろう。ここでの購入はあきらめた。店の外に出ると、中年とおぼしき美しい女性が、荷車に赤く売れたブドウというか、杏というか、そんな果物を売っていた。僕たちの姿を見るなり、「一袋千円でいい」と言う。丁度いいや。「部屋で飲みながら、ドリアン共々ついばむのも、美味しからずや。いやおいしい」。てなわけで、僕ジャイアンが一袋、購入。きれいな人だったので「you are very beautiful 」とお金を渡しながら言おうと思ったら、彼女の側に旦那らしき人物が、こちらを伺っていたので、言うのを止めた。
「君子、危うきに近寄らずや」である。
そうこうしている内に昼食タイムとあいなった。待ち合わせの場所に急いだ。行ってみると誰もいない。なぜ? why? 確か、店の名前はここだったよなあーーー。途方に暮れていると、横断歩道の向こうから仲間の一人が「あんたたち、何しているの。皆、待っているぜ」と言う。いやはや、同じような店の名前だったので、僕たちは間違った店へ行ってしまったのだ。こういう勘違いはよくあること。
皆が、合流した。階段をとんとんと上がり、テーブルに着席した。添乗員さん手配済みのバインミー(ベトナム風サンドイッチ)とベトナムコーヒーが用意されていた。おっと、その前に、のどが渇いたということで、皆、ビールを所望した。変わり者、一休さんだけが、タイガービール。他の者は何だったっけ?。名前を忘れた。要するにベトナムビールだ。一瓶では足りず、ビールをおかわりすること、常のごとし。
サンドイッチもコーヒーも結構、美味しかった。おまけに、空きっ腹だったので、少々酩酊。食後は一旦ホテルまで戻る。そこで、オプションを頼んだメンバー達と、そうでない人達が別れることになる。オプションを頼まなかったのは、とっちゃん坊や達4人と、初老の一人旅メンバー。併せて5名である。僕たちはとりあえず部屋へ戻った。
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