一昨日は炎天下の中、ネズミ男君と、やり残し分の雑草刈りをした。我が家へ続く一本道は東から西へまっすぐ伸びている。西方浄土。ないがしろには出来ない。道に沿ってガードレールが設置されており、その両サイドは河川敷である。

ガードレールにおいかぶさる雑草たちを、一網打尽にする。この労働はボランティアである。「快感ーーーーーー」てな気持ちにはなれないが、道路が清掃され、きれいになることは気持ちがよい。汗だくだくで、空を見上げると、「くらくら」とめまいがしそうだ。そこを踏ん張って、1時間で労働を終了した。熱中症にはならないぜ。俺たちはまだ若い。これはネズミ男君の弁だ。うんんん、とはいえ用心しなくてはなるまいて。

さあ、今宵も小料理屋へ繰り出して、焼酎で舌鼓を打とう。その後は、点数制カラオケで勝負だぜ。てなわけで、最初は小料理屋「梓」さんで、手作りの料理をついばむ。「おいしいいよおーーー、おっかさーん」と叫びたくとも、ネズミ男君にも、僕ジャイアンにも、もう、おっかさんはいない。悲しいぜ。

時々、山口百恵さんが歌うコスモスという曲をネズミ男君が歌う。この曲は僕、ジャイアンの持ち歌だった。今はすっかり、ネズミ男に奪われた。歌の最後に、彼は「おっかさあーーーーん」と叫ぶ。僕、ジャイアンは「ワオーン」と、泣きまねをしながら、すかさず言う。「はい、減点2」。

まあ、そんな塩梅で、その日も小料理屋をでて、とあるスナックへ赴いた。ここのカラオケは、にっこり顔や、しかめっ面や、なみだ顔の絵図がでて、歌がうまいのか下手なのかを採点している。僕に言わせれば非常に不愉快な採点方式だ。
僕は点数が出ないからなあーー。ここではネズミ男君がえらく鼻息が荒い。それもそのはず。にっこりマークが継続してほほえみ、何度もぞろ目を出した。商品の高級チョコレートをもらっている。家に帰り、ひとりで食べているそうだ。糖尿病になっても知らないぜ。。

そうそう、今日はちょっと、変わった話をしよう。その店のカウンターレディの事である。ネズミ男君が歌っているとき、僕がダンスを所望したところ、気軽に応じてくれた。「さて、ブルースでも踊るか」と彼女の背中に手を回そうとしたとき、な、な、なんと、彼女は僕の脇腹に手を入れ、相撲の下手投げで僕を倒そうとするではないか。僕は驚き、一瞬たじろいだが、なんとかもちこたえた。彼女はすかさず、逆方向に僕を倒しにかかった。これまた残った。それからは四つに組んだまま力、比べだ。

「えええーーーつ、わーーーい、何故?」。客である僕が床に倒れて、けがでもしたら、どう責任をとるつもりだったのか?。「わかんなーーーい」である。ネズミ男君の歌が終わったとき、彼女が言うではないか。「どう、わたし強いでしょう」って。うんんん、何を考えているのか。「君の心が見えない」と、言ってやった。

ネズミ男君の希望で、その店へ行くと、いつも彼女は僕と相撲を取りたそうなそぶりを見せる。おっかないぜ。長く目を見つめないようにしている。彼女の心が見えない。まあ、そんな最近の日常である。


コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索