幾分か涼しくなったと思ったら、もう今日は猛暑に逆戻り。なんと言うことだ。気象がおかしい。台風もまた、アベックで日本列島を襲うべく気を穿っている。「自然ちゃんよ。いい加減にして」。僕は、汗をだくだく流しながら、奇妙に変化していく空を眺め、ただ、ため息だ。

変化といえば、今や世界中がおかしくなっている。人間本来の闘争本能がピークにさしかかっているのだろうか?。人が罪なき人を殺め、自然も追い打ちをかけるように人命を奪う。マスコミは連日、その様を報道する。正直、「またかあーーー」と思うが、もうすっかり、そんな現象に慣れっこになってしまった。

「慣れ」とは恐いものだ。戦争であれ、事故であれ、事件であれ、災害であれ、あちこちで人が亡くなっても、自分の身に降りかからなければ、何のこともなく、時は流れていく。心の中では、そんな世の中を嫌と思っても、どうすることも出来ない。ただ、恐怖におののき、我が身の安全を祈るだけだ。

昔、思ったことがある。「昔に戻った方が人生、幸せかなあーー」、なんて。昔と言っても、僕の考える昔は、原始時代の頃までさかのぼる。女は火をおこし、赤ん坊を背負いながら洞穴で待つ。男は外で狩りをして獲物を持ち帰る。暗くなれば寝て、お日様が昇れば起きる。自然の様子をうかがいながら、自然とともに生きていく。今みたいに世界中の情報が伝わることもなく、ただ、近辺の有様を知るだけ。それだけで十分だ。

こんな事を書くと、神は僕に問うだろう。「おまえは、今持っている脳を、原始時代に持ち込むのか?。それとも、脳を退化させて原始時代当時の脳に戻すのか?」って。うんんんーーー、果たしてどちらが幸せなんだろう。僕は今持っている脳を堅持して、原始生活を営むべく、山奥にこもりたい気持ちが強い。

「あっはっははあーーーー」と神は笑うだろう。言葉では何とでも言える。要は実行できるかどうかだ。神は言う。「おまえは、怪しく灯るネオン街の誘惑に勝てるかい?。焼酎のお湯割りや色んな料理の味を忘れることが出来るかい?。雪女みたいな美しい女性の顔を忘れることが出来るかい?ーーー。点数制カラオケの醍醐味を忘れることができるかい? エトセトラ」って。

僕はしばらく考えて、言うだろう。「か、か、か、神様、僕にはできません。やはり、この娑婆世界で、色んな苦難に遭遇しながらも、生きていくことが一番、幸せのように思えます」と。僕は転げるように、山を下るだろう。「ネオンチャーーーン」って叫びながら。

いやはや、世の中の喧噪が僕に、いろんな事を思わせる。ただ、言えることは、「人間は、人に幸せを与えながら、ひたすら懸命に生きなければならない」と言うことだ。神様、これでいいかい?。「いいともーーー」って、聞こえたような・・・・。




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