おつとっとー、忘れていた。かずら橋を渡った後、ガイドさんが、「すぐ近くに小さな滝がありますよ」と言う。せっかく来たから滝を見に行くことになった。ほんの数分歩くと、あった、あった。なるほどねえーー。まあまあの滝だ。とっちゃん坊や達は滝をバックに記念写真を撮った。これも一つの思い出になるだろう。

そうそう、もう一つ忘れていたこと。この地、祖谷の地区は平家落人の部落があったところらしい。四国は至る所に平家の部落があるようだ。扇の的を射た那須与一。平家も源氏も、これを見て、こぞって褒めたたえた。場所はどこか知らないが、歴史を感じるぜ。

ツアーバスは秘境の地を後にした。これから今晩の宿泊場所がある高知市内まで走る。ホテルまでは結構、時間がかかるようだ。午後7時前にホテルに到着する予定だったが、実際は30分以上遅れた。

午後6時を過ぎるとあたりは暗くなる。僕たちは暗くなった山道を抜けて、やっと高知市内へ入った。市内の明かりを見ると、ほっとする。高知駅の前に、維新の立役者、坂本龍馬等の立像があるという。残念ながら暗くて見えなかった。

もう、そろそろホテルかなと、窓の外に目をこらすと、のび太君が変なことを言う。「おい、見て、バスはホテルの方角へ行っていないよ。逆に走っているよ」と。「その根拠は?」と問うと、なにやら、GPS機能のあるタブレットかなにか知らないが、ディスプレーの画面に表示されたホテルの位置と、走っているバスのポイントとの距離が、遠ざかっているではないか。

のび太君が言う。「僕が運転手さんに、ホテルの場所を告げてくるよ」って。ネズミ男君と僕、ジャイアンは、「待って、待って、もうちょっと待って。運転手さんもプライドがあるぜ」と言って、席を立とうとする、のび太君を制した。しばらくすると、バスの運転手さんも気づき、進路の軌道修正をした。やれやれだ。

ホテル到着だ。バスの中であらかじめ部屋の番号が渡されていた。706号室。「いい番号だぜ」と、ネズミ男君が言う。「さあ、いこうぜ」とエレベーターに乗った。誰かが押すと思ったのか、誰も行き先の階のボタンを押さない。従って、エレベーターは動かない。よくあることだ。「ありゃ」と言いながら、僕ジャイアンが押したっけ。

エレベーターを降りた、なんと、部屋はエレベーターのすぐ側だった。


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