とっちゃん坊や達の旅(11)。恐怖のベッドインタイムを迎えた。
2015年10月31日 日常最後に、ネズミ男君が、「ジュリアーノ。ハートブレイク」をツイスト混じりで歌った。これが、様になっているんだよなあーー。初老の紳士とその連れらしき未亡人風の女性が、いたく感心しながら、彼の歌に拍手を送っていた。我々にとっては、「またかあーー」という感じで、珍しくもない。点数は、いつものごとく70点代に甘んじた。
歌い疲れと、酔いの勢いで、我々は這々の体で店を後にした。ホテルに戻った。いよいよ、今宵の最大イベント、いびきの競演がはじまるか。早く、寝に落ちた方が賢明だ。とは言いながらも、これが出来ないんだよなーー。
以前書いたが、寝床の位置は、のび太君、その隣にネズミ男君、その隣にスネオ君。スネオ君の隣に、僕ジャイアンである。そうそう、紳士、のび太君は、耳栓を持参してきたと言う。それをはめていれば何の心配もないか?。彼はいつも真一文字に寝ていて、寝返りだに一切しない。寝ても紳士だぜ。他の三人は寝癖が良くない。
寝苦しい夜が始まった。僕、ジャイアンは午前4時頃だったか、一度、トイレに立った。後の三人は、それに気付く様子もなく寝込んでいるようだ。いびきや歯ぎしりらしき音は、ほとんど聞こえない。皆、「気を遣っているんだなあーー」といたく感心した。
僕、ジャイアンは、その後、眠れなかった。程なくして、隣のスネオ君が、「幽霊みたいに「すーーーっ」と起き上がり、僕、ジャイアンの横の障子を開いて、椅子が置かれているベランダへ行くではないか。「たばこ」を吸いに出たのだろう。僕は、知らぬふりをして、寝返りを打った。
朝食は午前7時から用意されている。僕は、その後、眠ったのだろうか?。目を覚ましたのは午前5時半だ。皆、まだ寝ていた。即、洗面を済ませた。ネズミ男君、のび太君、スネオ君の順に起きてきた。
「のび太ちゃんよ、昨夜は誰も、いびきをかかなかっただろう?」と、ジャイアンが訪ねると、彼は「全然、わかんなかった」と応えた。それも、そうだろう。耳栓があるからなあーーー。と、その時、ネズミ男君が言うではないか。僕ジャイアンに向かって、「あんたの、いびきが一番うるさかったぜ」と。僕には全く身に覚えがない。「そ、そ、そうなの。」と、僕は顔を背けた。僕には、スネオ君のいびきが若干、気になっていたが、そのことには触れなかった。まあ、いびきのことで、人を責めるのはやめよう。
いびき騒動が終わり、とっちゃん坊や達は午前7時に、揃って食堂へ赴いた。座席は昨夜と同じ場所。既に、配膳がなされていた。横を見ると、いるではないか。昨夜のひげのお姉さん。にこにこ笑いながら、「おはようございます。昨夜は楽しかったわ」と、丁寧なる挨拶を受けた。とっちゃん坊や達は、照れながら、朝食をぱくついた。もちろん、その時は、ひげの仮装はない。嘘みたいに皆、まともな顔をしていた。
歌い疲れと、酔いの勢いで、我々は這々の体で店を後にした。ホテルに戻った。いよいよ、今宵の最大イベント、いびきの競演がはじまるか。早く、寝に落ちた方が賢明だ。とは言いながらも、これが出来ないんだよなーー。
以前書いたが、寝床の位置は、のび太君、その隣にネズミ男君、その隣にスネオ君。スネオ君の隣に、僕ジャイアンである。そうそう、紳士、のび太君は、耳栓を持参してきたと言う。それをはめていれば何の心配もないか?。彼はいつも真一文字に寝ていて、寝返りだに一切しない。寝ても紳士だぜ。他の三人は寝癖が良くない。
寝苦しい夜が始まった。僕、ジャイアンは午前4時頃だったか、一度、トイレに立った。後の三人は、それに気付く様子もなく寝込んでいるようだ。いびきや歯ぎしりらしき音は、ほとんど聞こえない。皆、「気を遣っているんだなあーー」といたく感心した。
僕、ジャイアンは、その後、眠れなかった。程なくして、隣のスネオ君が、「幽霊みたいに「すーーーっ」と起き上がり、僕、ジャイアンの横の障子を開いて、椅子が置かれているベランダへ行くではないか。「たばこ」を吸いに出たのだろう。僕は、知らぬふりをして、寝返りを打った。
朝食は午前7時から用意されている。僕は、その後、眠ったのだろうか?。目を覚ましたのは午前5時半だ。皆、まだ寝ていた。即、洗面を済ませた。ネズミ男君、のび太君、スネオ君の順に起きてきた。
「のび太ちゃんよ、昨夜は誰も、いびきをかかなかっただろう?」と、ジャイアンが訪ねると、彼は「全然、わかんなかった」と応えた。それも、そうだろう。耳栓があるからなあーーー。と、その時、ネズミ男君が言うではないか。僕ジャイアンに向かって、「あんたの、いびきが一番うるさかったぜ」と。僕には全く身に覚えがない。「そ、そ、そうなの。」と、僕は顔を背けた。僕には、スネオ君のいびきが若干、気になっていたが、そのことには触れなかった。まあ、いびきのことで、人を責めるのはやめよう。
いびき騒動が終わり、とっちゃん坊や達は午前7時に、揃って食堂へ赴いた。座席は昨夜と同じ場所。既に、配膳がなされていた。横を見ると、いるではないか。昨夜のひげのお姉さん。にこにこ笑いながら、「おはようございます。昨夜は楽しかったわ」と、丁寧なる挨拶を受けた。とっちゃん坊や達は、照れながら、朝食をぱくついた。もちろん、その時は、ひげの仮装はない。嘘みたいに皆、まともな顔をしていた。
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