とっちゃん坊や達の旅(21)。心が真っ白い塩で洗われた。
2015年11月9日 日常とっちゃん坊や達を乗せたツアーバスは次の目的地「伯方の塩工場」見学へ向けて出発した。最初、「伯方」という漢字を、どう読むのか分からなかった。「はくほう」、「はくかた」かなと思ったが、さにあらず。「はかた」と読むらしい。「へえーーーーっ、はかたねえーーー」。テレビでも紹介されて、有名な塩工場らしい。
とっちゃん坊や達のなかで、のび太君とネズミ男君は知っていたようだ。「この塩は、あちこちのスーパーで売っているよ」と、のび太君が言った。知らないのはスネオ君と僕、ジャイアンだった。「僕達二人は、おぼっちゃまだからねえーー」と、笑った事よ。
まあ、それはいいとして、まだ愛媛県内である。広島までは、もうやがてらしい。塩工場へ到着した。ガイドさんが、「入り口の前にあるチャイムをたたいて中にお入りください」と言う。何事かと思ったら、のど自慢でたたくような鐘がぶら下げてある。棒で順番にたたくと、「は・か・た・の・塩」と聞こえるらしい。先行したツアー客の一人がたたいた。ちょっと強くたたきすぎて、耳に優しいメロディーにはならなかった。
そこで登場したのが、僕、ジャイアン。「日頃のカラオケの実力をみせてやるぜ」と、気負いながら棒を持った。人は釣り鐘の真ん中あたりを叩いているが、ジャイアンは上部の方を優しく、そっと、軽く叩いた。大成功だ。伯方の塩が「ジャイアン様歓迎」と聞こえたような。おっと、これは耳の錯覚か?。
とりもなおさず、順路に従って、工場内を見学した。かって、塩の製造工程なんて見たことがなかったので、興味津々だった。うずたかく積まれた真っ白な塩が、ベルトコンベアにのり、流れていく。車の荷台に塩がのせられ、次の工程へと向かう。ほとんどが機械による流れ作業だ。日本の技術力の高さに、感動せざるをえない。
「あの真っ白い塩の山にダイビングして飛び込んだら、さぞ、気持ちがいいだろう」と、ふと、あらぬことを考えた。いやいや、雪じゃないんだから、ざらざらして、気持ちが悪いか?。「人生の垢を、あの真っ白い塩で洗い流してみたいぜ」と、ネズミ男君が、珍しく真面目な顔をして言う。とっちゃん坊や達の返事は「どうぞ、後自由に」である。「冷たいなあーー」と彼は反論した。
一通り見学して、僕ジャイアンは、スーパー等で売っていない、ここだけで販売している塩を二袋、購入した。どうも、買ったのは僕、ジャイアンだけのようだ。
見学を終え、外へ出た。ふと、建屋の横に目をやると、大きな狸の置物があった。えらく腹がでかい。失礼にも、ネズミ男君が僕ジャイアンに向かって、「あんた、そっくりじゃなーーい}と言う。「まああ、愛嬌愛嬌」と言うことで、僕ジャイアンは怒りもせず、笑ってカメラに収まった次第である。
塩工場を跡にした、バスは一路、広島県へと突き進んだ。
とっちゃん坊や達のなかで、のび太君とネズミ男君は知っていたようだ。「この塩は、あちこちのスーパーで売っているよ」と、のび太君が言った。知らないのはスネオ君と僕、ジャイアンだった。「僕達二人は、おぼっちゃまだからねえーー」と、笑った事よ。
まあ、それはいいとして、まだ愛媛県内である。広島までは、もうやがてらしい。塩工場へ到着した。ガイドさんが、「入り口の前にあるチャイムをたたいて中にお入りください」と言う。何事かと思ったら、のど自慢でたたくような鐘がぶら下げてある。棒で順番にたたくと、「は・か・た・の・塩」と聞こえるらしい。先行したツアー客の一人がたたいた。ちょっと強くたたきすぎて、耳に優しいメロディーにはならなかった。
そこで登場したのが、僕、ジャイアン。「日頃のカラオケの実力をみせてやるぜ」と、気負いながら棒を持った。人は釣り鐘の真ん中あたりを叩いているが、ジャイアンは上部の方を優しく、そっと、軽く叩いた。大成功だ。伯方の塩が「ジャイアン様歓迎」と聞こえたような。おっと、これは耳の錯覚か?。
とりもなおさず、順路に従って、工場内を見学した。かって、塩の製造工程なんて見たことがなかったので、興味津々だった。うずたかく積まれた真っ白な塩が、ベルトコンベアにのり、流れていく。車の荷台に塩がのせられ、次の工程へと向かう。ほとんどが機械による流れ作業だ。日本の技術力の高さに、感動せざるをえない。
「あの真っ白い塩の山にダイビングして飛び込んだら、さぞ、気持ちがいいだろう」と、ふと、あらぬことを考えた。いやいや、雪じゃないんだから、ざらざらして、気持ちが悪いか?。「人生の垢を、あの真っ白い塩で洗い流してみたいぜ」と、ネズミ男君が、珍しく真面目な顔をして言う。とっちゃん坊や達の返事は「どうぞ、後自由に」である。「冷たいなあーー」と彼は反論した。
一通り見学して、僕ジャイアンは、スーパー等で売っていない、ここだけで販売している塩を二袋、購入した。どうも、買ったのは僕、ジャイアンだけのようだ。
見学を終え、外へ出た。ふと、建屋の横に目をやると、大きな狸の置物があった。えらく腹がでかい。失礼にも、ネズミ男君が僕ジャイアンに向かって、「あんた、そっくりじゃなーーい}と言う。「まああ、愛嬌愛嬌」と言うことで、僕ジャイアンは怒りもせず、笑ってカメラに収まった次第である。
塩工場を跡にした、バスは一路、広島県へと突き進んだ。
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