車は順調に走った。ほぼ、2時間程度で目的地、ハウステンボスへ着く予定だ。なんや、かんやと、だべりながら進んで行くと、あっという間に時間が過ぎる。「おおおーーつ、到着だぜ」とは、ネズミ男君の弁。広い駐車場の一角に、のび太君は車を止めた。さあ、後は切符を買い求め、入場するのみだ。

今日は、さほど混んではいなかった。ラッキー。すんなりと入場だ。いやあああああ、それにしても広い。全体が一つの町だ。右往左往していると、のび太君が「バスに乗ろうや」というので、バス停らしき所で待機した。程なくバスがやってきて、乗り込む。なんなく座れた。

バスに揺られて数分か?、数十分か?。さる停車場で皆が降りるので、我々も続いた。いよいよ見学の始まりだ。しばらく歩くと高いビルがあった。まずは、ビルの屋上まで上ることにした。屋上から、町の全体が見下ろせるはずだ 。な・なるほど。四方八方に、大小の建物が見えた。町の真ん中を水路というか、川が流れていた。恋人を乗せて、櫓をこいでいる若者が見えた。「俺たちも昔は、そういうことってあったよなあ。ーーー」。のび太君が笑いながら、そう言った。ネズミ男君は、苦虫潰したように、うんうんと、あいづちを打った。

ビルを降りて、しばらく歩くことになった。何やら催しをやっている建物の前に来た。おっと、ここはオカルト屋敷。幽霊屋敷、からくり屋敷だ。「おもしろそうだぜ」と、のび太君が率先して入っていく。僕たちもそれに続いた。薄暗い迷路みたいな通路を進んだ。昔、遊戯でやった、「ちんちん花電車」みたいに、前の人の両肩に手を乗せて、5人が整列して、恐る恐る前へ進んだ。途中、お化けみたいな人形が、我々を襲う。「きゃーーーつ」と声を上げながら、前の人の肩に力が入る。僕ジャイアンは平気を装って、「おい、大丈夫か」と声をかける。本当は自分が一番怖がり屋なのに。

な、な、なんとか出口までたどり着いた。やれやれだ。何事もなかったかのように、笑いながら、(顔は引きつっていたが)、[子供だましだぜ]と、ネズミ男君が言った。まあ、そんな案配で、よっちら、よっちらと歩みを進めた。さ、もう1件見学して「昼食にしようや」ということになった。その見学先は、なんでも洪水が起きて、水しずくが体にかかるような施設らしい。ここには見学客が列をなして並んでいた。

僕たちも、しばらく並んで、入場。どんな水がかかるのか、一番前の席に5人がならんで座った。ライトは薄暗い。目の前には滝壺みたいな湖があり、水がしたたり落ちていた。と、突然、滝が荒れ狂ったように、勢いが増して、「どどどーーーつ」と、流れ落ちた。空中に水滴が舞い、我々の体に水滴がとんできた。そこまでは良かったが、な、な、なんと、座席が前後にガタガタと揺れるではないか。「おおおつ、怖い」。足を、踏ん張って揺れにたえた。しばらくして揺れは収まった。いつの間にか、滝は元のように穏やかになっっていた。暗がりの中を、恐る恐る外へ出た。天気がまぶしかった。

雲に包まれた見たいになって、あたりを見回すと、すぐ近くにバイキングのレストランがあった。そこへ行くことになった。続きは次回に。




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